看護師ママの知恵袋

家庭と仕事、子育てに役立つリアルな話。たまに雑記もあり。

知って得する出産の予備知識を解説!

私は25歳の時に男の子を出産をしました。

初めての出産に立ち会いなしという不安な気持ちでいっぱいだったのを今でも思い出します。

前回の記事では妊娠について解説させて頂きましたが、今回は出産についてです。出産のことはもちろん、分娩施設の選び方や産後の過ごし方など出産に関わる予備知識を徹底解説したいと思います!

 

1.出産について

出産と聞くと『 とても痛い』というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?

分娩には『 経膣(けいちつ)分娩』と『 帝王切開』、最近では『 無痛分娩』など様々な分娩方法がありますね。

経膣分娩…赤ちゃんが膣を通って産まれてくること

 帝王切開…経膣分娩が難しいと判断された場合に子宮を切開して赤ちゃんを取り出す方法

無痛分娩…麻酔により陣痛を和らげる出産方法

 

経膣分娩にしても帝王切開にしても痛みは伴います。

帝王切開は麻酔が切れて来ると腹部が痛み始めます。手術した創部の痛みと子宮が元の大きさに戻ろうとする後陣痛(子宮収縮)が起こります。徐々に痛みは軽減していきますが、術後数日は強い痛みを感じます。

 

経膣分娩は最初から最後までずっと痛いかというとそうではありません。経膣分娩には1~3期の分娩過程があり、痛みの強さも進行過程により変わってきます。

1)分娩の経過

分娩第1期:子宮口が10センチ(全開大)まで開くまでの経過を指す。初産婦の場合は12時間前後、経産婦は6時間前後かかる。

 

分娩第2期:子宮口全開から赤ちゃんが産まれるまでの過程。初産婦は2時間前後、経産婦は1時間前後かかる。約1分間隔で陣痛がやってくる。

 

分娩第3期:赤ちゃんが産まれてから胎盤が出るまでの時間。30分前後で出てくる。

 

痛みが10分に1回の等間隔になると陣痛開始となります。その時はまだ強い痛みではありません。弱い下腹部痛から始まり、陣痛の間隔が狭くなってくればくるほど痛みは強くなります。1期後半から2期終了までが痛みのピークとなります。

 

 

2.産後の過ごし方

出産後、病院を退院し自宅に帰るといよいよ育児が始まります。けれども命懸けの出産を終えたママの身体は無理をしてはなりません。

産褥期』という言葉をご存知でしょうか?

産褥期とは産後の身体が妊娠前の身体に戻っていくこと時期のことです。本来なら安静にして身体を戻さなければなりませんが、育児もありますしそうも行きません。そのため活動量の目安について説明していきますね。

 

・産後3週間まではとにかく安静。

授乳やオムツ替えなど赤ちゃんに必要な最低限のお世話以外は横になること。産後は里帰りされる方も多いですが、難しい場合は家事代行などを利用するのも良いでしょう。お金がかかりますが、産後ケア施設などを利用するのも1つの手です。産後をどう過ごすか出産前から家族と話し合っておきましょう。

・産後3~4週間頃から軽い家事ならOK

産後3週間を過ぎると『 床上げ』といい、少しずつ行動できるようになります。産後1ヶ月経つと1ヶ月検診もあります。体調が良ければ少しずつ家事を始めるなどして身体を慣らしていきましょう。

・産後5~8週間で徐々に元の生活に

徐々に元の生活に戻していく時期です。しかし慣れない育児と家事の両立もあり、疲れが出やすい時でもあります。そのため無理はせず、体調に合わせた生活をしましょう。

 

3.分娩施設の選び方

分娩できる場所には総合病院や大学病院、個人の産婦人科クリニック、助産院などがあります。それぞれの施設にメリットとデメリットがありますので解説していきますね。

1)総合病院、大学病院

産婦人科以外にも小児科や新生児科などがあります。病院によっては新生児集中治療室(NICU)もあります。

利点:分娩中に緊急事態が起こっても速やかに対応ができる。

 

2)産婦人科の個人クリニック(診療所)

メリット:

産婦人科のみのため、同じ医師に妊娠・出産・産後まで見てもらえるケースが多い。

・妊婦健診では親切にしてくれるところが多い。

・妊娠中や入院期間、産後を通して助産師によるケアを手厚く受けることができ、相談しやすい環境を整えられる。

デメリット:

・妊娠中に合併症やリスクの高い出産になる場合は提携先の総合病院に転院しなければならないケースもあること。

 

3)助産

病院とは違い、助産師が開業している施設。

メリット:

・アットホームな環境の中でお産ができるため、精神的な面でフォローを受けることができる。

短所:

・医師がいないため、医療行為ができない

→合併症やリスクのない妊娠経過の妊婦さんしか出産ができないという欠点がある。

 

4.出産バッグの中身、どうする?

臨月になるといつ陣痛が来てもいいように入院準備をする必要があります。俗に言う、『 陣痛バッグ』『 出産バッグ』というやつですね。

出産する病院によって持参しなければならないものは異なりますが、大きな違いはあまりないような気がします。

ここでは自分の経験を元に『 これは買わなくても代用できるよ!』『 これは買うべき!』と思った商品を厳選して紹介していきますね!

 

1)買わなくても代用できる商品

・産褥パッド

→産褥ショーツを使用するなら産褥パッドがあった方がいいです。しかし普通のショーツなら生理用ナプキンで代用可能。産後数日すれば普通に動けるようになるので生理用ショーツやナプキンでも代用がききます。

・産褥ショーツ

→こちらも生理用ショーツで代用可能だが、産んだ直後や帝王切開のママは痛くて身体を動かしづらいこともあります。なので3枚ほど用意しておくと○。

 

2).買った方が良い商品

1.骨盤ベルト

→産んだ後骨盤痛くてトコちゃんベルトを借りました💦産後は出産により骨盤が開き、痛みや歪みも生じやすいです。骨盤サポートの物があると便利です○。

2.メディキュット(膝下タイプ)

→出産した翌日から私は足が浮腫み、ゾウさんのような足になってしまいました🐘そのため浮腫み対策グッズはあった方が良いです。

 

3.ペットボトル用のストローキャップ

→陣痛が本格化するとペットボトルを飲む余裕も無くなってきます。けれども水分をとることは必要です。ストローキャップがあれば寝た体制のままでも飲めるのでこれは絶対買うべきです。ちなみに私は購入したものの、あまり使い勝手が良くなかったのでしっかりとしたものを購入すると良いでしょう。その中でも口コミで良さそうな商品がこちら👇

5.最後に

出産は痛みを伴いますが、それ以上に幸せな瞬間でもあります。そんなママ達が産中・産後を不自由や不安な思いをせず過ごせるようこの記事を書かせて頂きました。ぜひ参考にして頂けたらと思います。ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。